原価率の計算方法|販売価格と原価から何%かを求める
「原価率が高いかどうか知りたい」「原価率30%にするには、いくらで売ればいい?」というときに使う計算式を、具体的な数字で説明します。原価率は価格設定の目安ですが、原価率だけで最終的な利益は決まりません。販売手数料や固定費も確認しましょう。
原価率の計算式
例えば、販売価格3,000円、原価900円の商品なら、900 ÷ 3,000 × 100 = 30%です。原価に何を含めるかは業種や管理目的によって異なるため、比較するときは同じ基準を使ってください。
原価率の計算例
| 販売価格 | 原価 | 原価率 | 売価から原価を引いた額 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 300円 | 30% | 700円 |
| 2,000円 | 800円 | 40% | 1,200円 |
| 3,000円 | 900円 | 30% | 2,100円 |
| 5,000円 | 1,500円 | 30% | 3,500円 |
右端の金額は、販売手数料・送料・人件費・固定費などを引く前の差額です。そのまま最終利益と考えないようにしましょう。
目標原価率から販売価格を逆算する
原価900円の商品を原価率30%で販売したいなら、900 ÷ 0.30 = 3,000円です。原価率25%を目指す場合は、900 ÷ 0.25 = 3,600円になります。
ただし、計算上の価格で実際に売れるとは限りません。顧客の予算、競合商品、品質や付加価値も考慮して決めましょう。端数が出た場合は実際の販売価格に合わせて丸め、その価格で原価率を計算し直します。
値上げすると原価率はどう変わる?
原価900円の商品を3,000円から3,300円へ値上げし、原価が変わらない場合、原価率は30%から約27.27%に下がります。これは販売価格に占める原価の割合が小さくなるためです。
ただし、価格に比例する決済手数料が増えたり、販売数が減ったりすると、月間利益の変化は原価率だけでは判断できません。値上げ率の計算方法と、値上げ後に利益を維持する販売数の計算も参考にしてください。
原価率と利益率の違い
原価率は「販売価格に対する原価の割合」です。一方、利益率は何を利益と定義するかによって計算対象が変わります。例えば、売上から原価だけを引いた粗利益の率と、固定費まで差し引いた利益の率は異なります。
販売手数料や月の固定費も含めて利益を見たい場合は、利益率の計算方法と具体例、変動費・固定費の整理方法を確認してください。
実際の条件で値上げ後の利益を無料計算
原価率を把握したら、販売価格・1件あたりの変動費・販売手数料・月固定費・販売数を入力し、月間利益を比較してみましょう。無料シミュレーターは原価率を直接表示する専用ツールではなく、値上げ前後の月間利益を試算するツールです。
複数商品をまとめて比較し、12か月の実績を管理する場合は、買い切りExcel版の機能・対応環境も確認できます。
よくある質問
原価率は低いほど良いですか?
必ずしもそうとは限りません。品質、需要、販売数、その他の費用とのバランスが重要です。業種や商品特性の異なる原価率を単純に比較しないようにしましょう。
原価が0円なら原価率は何%ですか?
販売価格が正で原価が0円なら、上の式では0%です。ただし、ほかの費用が発生していないとは限りません。
販売価格が0円の場合は?
販売価格が0円では割り算ができないため、この式で原価率は求められません。
税込・税抜はどちらを使うべきですか?
原価と販売価格の基準を揃えてください。税込と税抜を混在させると比較が不正確になります。
※計算例は説明用の仮定です。税務・会計上の個別判断や、売上・利益の保証をするものではありません。