値上げで販売数が減ったら?利益維持ラインの計算方法
値上げを考えるときは、単価の上昇と販売数の減少を一緒に確認します。まず「今と同じ利益を保つには、最低何件必要か」を求めてみましょう。
例:3,000円から3,300円へ変える場合
現在の単価3,000円、1件あたり変動費900円、月100件、月固定費80,000円とします。手数料はこの例では0円です。
- 現在の利益:(3,000−900)×100−80,000=130,000円
- 変更後が月90件なら:(3,300−900)×90−80,000=136,000円
この条件では販売数が10%減っても、月の利益は6,000円増えます。これは入力条件による試算で、実際に販売数が90件になるという予測ではありません。
同じ利益を維持できる最低販売数
必要販売数=(現在利益+変更後の固定費)÷変更後の1件あたり限界利益。販売件数は整数になるため、端数を切り上げます。
例では(130,000+80,000)÷(3,300−900)=87.5件。最低88件が必要です。88件の利益は131,200円、87件では128,800円となります。
現在の100件から88件まで、12%の販売数減少を許容できる計算です。この無料ツールでは固定費・変動費の基本条件を変更前後で共通とし、手数料率と定額手数料も含めて試算できます。
計算前に確認する3つのこと
- 送料・販売手数料・材料費を二重計上していないか。
- 値上げに伴って仕入費用や提供内容が変わらないか。
- 必要販売数を提供できる時間や能力があるか。
変更後の限界利益が0以下のケースでは、ここで説明する必要販売数の逆算は使えません。赤字の縮小と黒字化も分けて考えます。
自分の条件で試算する複数商品の見直しを続けるなら
Excel版では最大20商品の価格変更を並べ、変更後の1件あたり変動費も入力できます。月次実績との振り返りまで記録したい方は、Excel版の内容をご覧ください。