価格と利益の計算室

利益率の計算方法|売上・原価・販売手数料から利益を求めるには?

ネットショップやハンドメイド販売などで、売上だけでなく「実際にどのくらい利益が残るか」を確認したい方向けに、利益率の求め方を具体例で説明します。

利益率とは?「売上のうち、利益が何%残るか」を表す数字

「売上は増えているのに、思ったほど手元に残らない」。そんなときに確認したいのが利益率です。利益率は、売上に対してどれだけ利益が残ったかを割合で示します。

ただし、「利益」という言葉には複数の意味があります。仕入れ原価だけを引いた利益なのか、販売手数料や送料、月々の固定費まで引いた利益なのかで、利益率は変わります。まずは何を引いた利益率なのかを揃えることが大切です。

利益率の基本的な計算式

利益率(%)=利益 ÷ 売上 × 100

例えば、売上が30万円、対象とする利益が9万円なら、利益率は30%です。

一方、原価率は「原価 ÷ 売上 × 100」で求めます。原価だけを引く場合は「粗利益率=(売上−売上原価)÷売上×100」です。粗利益率と、手数料・固定費まで考慮した利益率は同じではありません。

具体例:3,000円の商品を100個売った場合

次の数字は計算方法を説明するための仮の例です。

項目金額・数量
販売価格3,000円/個
販売数量100個/月
仕入れ・材料・梱包などの変動費900円/個
販売手数料売上の5%+40円/個
月の固定費80,000円

売上は3,000円×100個=300,000円。変動費は900円×100個=90,000円。販売手数料は(3,000円×5%+40円)×100個=19,000円です。

ここから月の固定費80,000円を引くと、月の利益は111,000円。この例での利益率は111,000円÷300,000円×100=37%になります。

一方、仕入れ・材料・梱包などの900円だけを差し引くと、1個あたり2,100円、率では70%です。これは固定費や販売手数料を差し引く前の割合なので、37%と混同しないようにしましょう。

利益率が高ければ必ず儲かる?

利益率が高くても販売数が少なければ、利益の総額は小さくなります。逆に、利益率が少し低くても十分な数量を販売できれば、利益の総額が大きくなる場合があります。

値上げを考える際も同様です。単価を上げれば1件あたりの利益が増える可能性がありますが、販売数が減ると月の利益は必ずしも増えません。値上げ後に何件売れれば利益を維持できるかも一緒に確かめることが重要です。

利益率を計算するときの4つの注意点

  1. 税込・税抜を混ぜない:売上と費用の基準を統一します。
  2. 手数料や送料を二重計上しない:変動費に含めた費用を別欄でも引かないようにします。
  3. 固定費を忘れない:家賃や毎月のツール利用料など、販売数に直接比例しない支出も確認します。
  4. 利益と手元の現金を区別する:税金、借入返済、設備投資、在庫や資金繰りは別途検討が必要です。

どの費用をどこへ入力するか迷ったら、変動費・固定費・作業時間の整理も参考にしてください。

販売手数料を含めた利益の考え方

料率と定額手数料を別々に計算したい場合は、販売手数料の計算方法と利益への影響も参考にしてください。

利益率を確認したら、値上げ後の利益も試してみよう

利益率を把握した次は、「価格を変えたら月の利益はいくらになるか」を具体的に比較してみましょう。

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無料ツールでは、現在と変更後の単価・想定販売数・変動費・手数料・固定費を入力し、月間利益や利益維持に必要な販売数を確認できます。販売数を予測する機能ではなく、入力した条件に基づく試算です。

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※この記事は一般的な計算例です。会計・税務上の利益区分や申告方法を個別に判断するものではありません。