価格と利益の計算室

販売手数料の計算方法|売上から利益はいくら残る?

ネットショップやハンドメイド販売では、「売れた金額」がそのまま利益になるわけではありません。販売手数料や決済手数料、材料費、送料などを差し引いて考える必要があります。この記事では、販売手数料の計算方法と、手数料を含めた利益の求め方を、仮の数字を使って説明します。

販売手数料には「割合」と「定額」がある

手数料は、売上に対して一定割合でかかるものと、注文や販売1件につき一定額がかかるものに分けて考えられます。サービスによっては両方が組み合わさったり、決済方法・送料・税金・端数処理によって計算対象が異なったりします。実際の料金は利用中のサービスの最新規約を確認してください。

1件あたりの手数料 = 手数料の計算対象額 × 手数料率 + 1件あたり定額手数料

以下では、説明を簡単にするため「商品の販売価格が手数料の計算対象」「1注文につき1商品」という条件を置きます。

具体例:3,000円の商品で手数料が5%+40円なら?

項目仮の条件
商品価格3,000円
手数料率5%
定額手数料40円/件
材料・仕入・梱包などの変動費900円/件
月の販売数100件
月の固定費80,000円

1件あたりの手数料は3,000円×0.05+40円=190円。手数料を引いた入金相当額は2,810円です。ただし、この時点では材料費や固定費を引いていません。

1件あたりの限界利益は3,000円−190円−900円=1,910円。月100件なら、1,910円×100件−80,000円=111,000円の月間利益になります。

売上は300,000円なので、ここで定義した月間利益率は111,000円÷300,000円×100=37%です。粗利益率など、どの費用まで引くかで率の意味が変わります。詳しくは利益率の計算方法も参考にしてください。

手数料率が変わると利益はどれだけ変わる?

商品価格3,000円、定額手数料40円、変動費900円、月100件、固定費80,000円を同じと仮定します。

手数料率1件の手数料月間利益
3%130円117,000円
5%190円111,000円
10%340円96,000円

手数料率が5%から10%になると、この条件では月の利益が15,000円減ります。手数料率の数%の違いでも、販売件数が増えるほど影響が大きくなります。

送料・決済手数料を二重に引かない

無料シミュレーターでは「1件あたり変動費」「販売手数料率」「1件あたり定額手数料」を別々に入力します。例えば変動費900円の中に決済手数料190円を含めた場合、手数料欄にも190円相当を入力すると二重計上になります。

また、複数商品を1回の注文で販売する場合は、注文単位の定額手数料を商品1個ごとに引くと実態とずれることがあります。送料無料の条件や、送料に手数料がかかるかどうかもサービスごとに確認しましょう。費用の整理方法も併せて確認できます。

手数料を含めて値上げを考えるには?

価格を上げると、売上に比例する手数料も増える場合があります。したがって、値上げ額がそのまま1件あたりの利益増加額になるとは限りません。値上げ後の販売数も変わる可能性があるため、利益を維持するための最低販売数も試算しておくと判断しやすくなります。

自分の条件で無料計算する

価格と利益の計算室では、商品価格・変動費・手数料率・定額手数料・月の固定費を入力して、値上げ前後の利益や損益分岐点を比較できます。実際の売れ行きを予測するものではなく、入力条件による試算です。

無料の値上げ・利益シミュレーターを使う

複数商品をまとめて比較し、12か月の実績も管理したい場合は、買い切りExcel版の機能と利用条件も確認してください。

※計算例の手数料率・金額は架空の条件で、特定サービスの現行料金ではありません。税務・会計上の個別判断や利益の保証をするものではありません。