価格と利益の計算室

目標利益から販売価格を逆算する方法|いくらで売ればいい?

「毎月15万円の利益を残すには、商品をいくらで売ればいい?」という疑問に答えるには、販売数だけでなく、仕入れ・材料費、販売手数料、固定費を含めて考える必要があります。この記事では、販売数を先に仮定したうえで、必要な販売価格を逆算する方法を説明します。

目標利益から価格を求める計算式

販売手数料が「販売価格の一定割合+1件あたり定額」の場合、月間利益は次のように表せます。

月間利益 ={販売価格 ×(1 − 手数料率)− 1件あたり変動費 − 1件あたり定額手数料}× 月間販売数 − 月間固定費

ここで手数料率は、5%なら0.05とします。この式を販売価格について解くと、次のようになります。

必要販売価格 ={(目標月間利益 + 月間固定費)÷ 月間販売数 + 1件あたり変動費 + 1件あたり定額手数料}÷(1 − 手数料率)

この逆算は、月間販売数が1件以上、手数料率が100%未満であることが前提です。販売数が0件の場合や、手数料率が100%以上の場合は、この式で通常の必要販売価格を求められません。

具体例:月15万円の利益を残したい場合

以下は架空の商品を想定した例です。実際の販売サイトの手数料や売れ行きを示すものではありません。

項目仮の条件
目標月間利益150,000円
月間販売数100件
1件あたり変動費900円
月間固定費80,000円
販売手数料率5%
1件あたり定額手数料40円

まず、目標利益と固定費の合計230,000円を100件で割ると、1件あたり2,300円を確保する必要があります。ここに変動費900円と定額手数料40円を足すと3,240円です。

手数料率5%を考慮すると、3,240 ÷ 0.95 = 約3,410.53円。1円単位で販売価格を設定する場合、切り上げた3,411円が、この条件で目標利益に届く計算上の最低価格になります。

確認すると、(3,411 × 0.95 − 900 − 40)× 100 − 80,000 = 150,045円です。実際の決済手数料の端数処理や課税区分によっては差が生じます。

販売数が80件に減ると必要価格はいくら?

同じ費用条件で販売数を80件と仮定すると、(150,000 + 80,000)÷ 80 = 2,875円。これに900円と40円を加え、0.95で割ると約4,015.79円となります。1円単位なら4,016円が計算上の目安です。

つまり、販売数が少ないほど固定費と目標利益を1件あたりで回収する負担が大きくなります。ただし、価格を上げれば必ず想定件数売れるわけではありません。需要や競合、商品の価値を踏まえて複数の販売数で試算することが重要です。

価格を決める前に確認したいこと

費用の分類に迷う場合は変動費・固定費の整理方法、販売手数料の扱いは手数料を含む利益計算も参考にしてください。

目標利益から必要な販売価格を無料計算する

上の式を自分で計算する代わりに、月間目標利益・販売数・費用・手数料を入力するだけで必要な単価を計算できます。

目標利益から販売価格を逆算する

自分の商品で目標利益を試算する

無料シミュレーターは販売価格そのものを自動で逆算する機能ではありませんが、計算した価格を「変更後の単価」に入力すれば、目標利益に必要な販売数と月間利益を確認できます。販売数を変えながら、複数のシナリオを比較してみてください。

無料シミュレーターで利益を計算する

複数商品の価格を並べて比較し、12か月の実績を管理したい場合は買い切りExcel版の機能と購入前の確認事項もご覧ください。

よくある質問

必要価格が高すぎるときは?

材料・仕入れ費用の見直し、作業工程の効率化、固定費の削減、商品価値の改善、販売数の現実的な見直しなどを検討します。目標利益を無理に価格へ上乗せしても、売れるとは限りません。

目標利益が0円ならどうなりますか?

固定費を含めて損益が0円になる価格、つまり想定販売数での損益分岐価格を求める計算になります。

税込・税抜のどちらで計算すればいい?

販売価格と費用を同じ基準に揃えてください。税務・会計上の個別判断はこの試算の対象外です。

※この記事は仮定に基づく計算例であり、将来の売上・利益や特定価格での販売成立を保証するものではありません。